【完全版】Shopifyで2店舗目を開設する全手順|料金・ドメイン・在庫連携までプロが解説

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更新日:2026.1.5

shopifyをイメージした自作画像

Shopifyでの1店舗目の運営が軌道に乗ると、さらなる事業拡大を目指して「2店舗目」の開設を検討される方が増えています。
しかし、単に新しくサイトを作るだけでは、管理コストや在庫管理の複雑化といった壁にぶつかることも少なくありません。

本記事では、Shopify構築者としての実務経験に基づき、Shopifyで2店舗目を運営する際の料金体系、在庫連携の最適化、側で失敗しないための注意点まで、最新情報を交えて徹底解説します。

Shopifyで2店舗目を開設・運営するメリットとデメリット

店舗が連結しているイメージの自作画像

Shopifyで複数店舗を運営することは、ビジネスのスケーラビリティ(拡張性)を大きく向上させる有効な手段です。
まずは、なぜ2店舗目が必要なのか、その利点とリスクを整理しましょう。

サブブランド構築によるターゲット層の拡大と売上アップ

1つの店舗ですべての商品を扱うと、ブランドイメージが曖昧になり、ターゲット層にメッセージが届きにくくなることがあります。

例えば、高価格帯の「プレミアムライン」とリーズナブルな「エントリーライン」で店舗を分けることで、それぞれの顧客に最適化した訴求が可能になり、結果として全体の売上アップにつながります。

越境EC(海外展開)に特化したローカライズ戦略の実現

特定の国や地域へ本格的に展開する場合、その国の通貨や言語、好まれるデザインに合わせた専用のストアを持つことが推奨されます。
Shopifyのマルチ通貨機能も進化していますが、完全にローカライズされた別店舗を持つことで、現地顧客の信頼を獲得しやすくなります。

オムニチャネル戦略における実店舗とECの役割分担

実店舗とECサイトを運営している場合、2店舗目を「アウトレット専用」や「特定の催事用」として切り出す戦略もあります。
これにより、実店舗の在庫とEC在庫の動きを明確に分離しつつ、Shopify POSを活用して顧客体験を統合するオムニチャネル戦略がスムーズに進みます。

複数店舗運営によるリスク分散とビジネスのスケーラビリティ

万が一、1つの店舗でトラブルが発生したり、特定の市場が冷え込んだりした場合でも、別ブランドや別市場の店舗があることで経営リスクを分散できます。

また、Shopifyは複数のストアを効率よく管理できる仕組みが整っているため、成長に合わせて店舗を増やしていく拡張性に優れています。

【注意点】管理コストと運用リソース増大のデメリット

一方で、最大の懸念は運用の負担です。
商品登録、受注処理、顧客対応が店舗数分だけ発生します。

また、後述するようにプラン料金やアプリ費用も個別にかかるため、戦略なしに店舗を増やすと「利益は出ているのにコストで相殺される」という事態になりかねません。

Shopify 2店舗目の料金体系:通常プランとShopify Plusの違い

ECショップをイメージした自作画像

2店舗目を運営する上で避けて通れないのが「コスト」の話です。
Shopifyでは、利用するプランによって維持費が劇的に変わります。

通常プラン(Basic/Shopify/Advanced)はストアごとに月額課金が必要

Shopifyのベーシック、スタンダード(Shopify)、アドバンスドの各プランを利用する場合、店舗ごとに月額料金を支払う必要があります。
1店舗目でスタンダードプランを使っているからといって、2店舗目が無料になるわけではありません。固定費が単純に倍増することを念頭に置く必要があります。

Shopify Plusなら1契約で最大10店舗(追加9ストア)まで無料

大規模事業者向けの「Shopify Plus」プランを契約している場合、追加料金なしで最大10店舗まで運営することが可能です。
同一ブランド内での展開や、国別の展開を行う企業にとって、この「10店舗まで無料」という枠組みは非常に強力なコストメリットとなります。

決済設定(Shopifyペイメント)と各ストアの取引手数料

各店舗ごとに決済設定を行う必要があります。
Shopifyペイメントを利用する場合、基本的には店舗ごとに審査が行われますが、同じ事業主であればスムーズに承認されることが一般的です。
取引手数料についても、各店舗が契約しているプランの料率が適用されます。

アプリ利用料は店舗ごとに発生する点に注意(TCO削減の観点)

見落としがちなのがアプリの費用です。
多くの有料アプリは「ストア単位」での課金となります。1店舗目で購入済みのアプリであっても、2店舗目で使うには再度インストールと月額料金の支払いが必要です。

TCO(総保有コスト)を削減するためには、複数店舗で使い回せる外部システムとの連携も検討すべきです。

3店舗以上ならShopify Plusへのアップグレードが経済的な理由

実務的な判断基準として、月額費用や手数料、アプリ代を合算した際、3店舗から4店舗以上を運営するならShopify Plusへ移行した方が安くなるケースが多いです。
Plusには、専任サポートや高度な自動化ツール(Shopify Flowなど)も含まれるため、単なるコスト比較以上の価値があります。

2店舗目作成の前提条件:同一メールアドレスとドメインの考え方

ドメインをイメージした自作画像

技術的な設定を始める前に、管理のしやすさを左右する「アカウント」と「ドメイン」の設計について解説します。

同一メールアドレス登録による「同一オーナーシップの検証」

Shopifyでは、1つのメールアドレスで複数のストアを作成・所有することができます。
これにより、Shopify側で「同一のオーナーである」と認識され、後述するストア切り替え機能が利用可能になります。
管理を楽にするためにも、特別な理由がない限りはメールアドレスを統一しましょう。

シングルサインオン(SSO)によるシームレスな管理画面アクセス

同一メールアドレスで複数のストアを管理している場合、シングルサインオン(SSO)という仕組みにより、一度ログインすれば各ストアの管理画面をパスワードの再入力なしで移動できます。
これにより、日々の運用業務のストレスが大幅に軽減されます。

メインドメインの「サブドメイン」活用か「新規ドメイン」取得か

2店舗目のURLをどうするかはSEOとブランディングに直結します。
メインサイトが「example.com」なら、
2店舗目を「https://www.google.com/search?q=sub.example.com」とするサブドメイン形式か、
全く別の「https://www.google.com/search?q=brand-new.com」とするか選択します。

サブドメインは、本サイトのドメインパワーを引き継ぎやすいという特徴があります。

複数ストア運営におけるSEOへの影響とドメイン戦略

ドメインを分けると、SEOの評価もゼロからのスタートになります。

一方、サブドメインであれば既存の信頼性を活用できますが、全く異なるジャンルの商品を扱う場合は、検索エンジンを混乱させないために新規ドメインを取得したほうが長期的な検索順位(SEO)には有利に働くことがあります。

スタッフアカウントの権限設定とセキュリティレベルの確保

店舗数が増えると、外部パートナーや従業員に権限を付与する機会も増えます。
Shopifyではストアごとに詳細なアクセス権限を設定できるため、2店舗目には特定の担当者のみアクセスを許可するといった運用が可能です。
セキュリティを担保しつつ、チームでの効率的な運営体制を築きましょう。

Shopify 2店舗目の開設手順とスムーズなストア切り替え設定

複数のECのストアが連結しているイメージ画像

具体的な開設の手順は非常にシンプルですが、既存店舗の設定をどう引き継ぐかがポイントです。

Shopify管理画面から新しいストアを追加する具体的な設定方法

すでにログインしているShopify管理画面の左下にあるストア名をクリックすると、「新しいストアを作成する」というメニューが表示されます。
ここから新しいストア名を入力し、プランを選択するだけで、わずか数分で2店舗目の箱が完成します。

既存店舗の基本設定(配送・税金・決済)を効率的に複製する

初期設定をゼロから行うのは時間がかかります。
残念ながらShopifyには「すべての設定を1クリックでコピーする」標準機能はありませんが、配送プロファイルや税率設定などは、1店舗目の画面を横に並べて手動で反映させていくのが最も確実な方法です。

テーマ移行の手順とライセンス・著作権に関する注意点

1店舗目で使っている有料テーマを2店舗目でも使いたい場合、原則として「1ストア1ライセンス」の購入が必要です。
同じテーマを使えばデザインの統一感は出ますが、著作権規約を守るためにライセンスは個別に取得しましょう。
テーマのファイル自体はエクスポート・インポートで簡単に移動できます。

デスクトップおよびShopifyモバイルアプリでのログイン・切り替え

設定完了後は、画面左下のメニューから瞬時に店舗を切り替えられるようになります。
これはデスクトップ版だけでなく、スマホのShopifyアプリでも同様です。
外出先でも1つのアプリで複数店舗の注文状況をリアルタイムに把握できるのは、Shopifyの大きな強みです。

2店舗目公開前にチェックすべき「初期設定リスト」

公開前には必ず、通知メールの内容、特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、およびテスト注文の実施を確認してください。
特に1店舗目の内容をコピーした際、住所や連絡先の変更を忘れてしまうミスが多いため注意が必要です。

複数店舗のバックヤードを最適化する在庫連携とデータ管理

在庫を管理している様子の女性の画像

複数店舗運営で最も頭を悩ませるのが、在庫のズレとデータのバラバラ化です。
バックヤードの最適化こそが、多店舗展開成功の鍵を握ります。

在庫同期の自動化:複数店舗での欠品・売り越しリスクを回避

例えば、1店舗目で商品が売れた際、2店舗目の在庫数も自動で減らす仕組みが必要です。
これを手動で行うと、深夜やセール時に「在庫がないのに注文を受けてしまう(売り越し)」というトラブルが発生します。
API連携による自動同期は、顧客の信頼を守るために必須と言えます。

商品データのエクスポート・インポートによる効率的な商品登録

2店舗目でも同じ商品を扱う場合、CSVファイルを使って商品データを一括登録しましょう。
1店舗目からエクスポートしたファイルを、2店舗目にインポートするだけで、商品名、説明文、価格、タグなどを一瞬で再現できます。

顧客情報統合の課題とストア間での会員データ活用

Shopifyの標準機能では、店舗ごとに顧客情報は独立しています。
1店舗目の会員が2店舗目でそのままログインできるわけではありません。
顧客データを統合したり、共通のポイントプログラムを導入したりするには、特別なアプリやCRM(顧客管理システム)の導入が必要になります。

発送代行(3PL)連携とフルフィルメントセンターの共有

複数の店舗であっても、出荷元となる倉庫が同じであれば、発送代行サービスとの連携を工夫すべきです。
各ストアの注文データを1つのフルフィルメントシステムに集約することで、梱包や発送のオペレーションを一本化でき、配送コストの削減につながります。

複数店舗を跨いだ売上分析とレポートの集約・可視化

経営判断を下すには、全店舗の売上を合算して見る必要があります。
Shopifyの標準レポートを個別に確認するのは手間がかかるため、BIツールや外部の分析アプリを使い、全店舗のパフォーマンスを1つのダッシュボードで可視化する環境を整えましょう。

2店舗目運営を効率化するおすすめ連携アプリと外部システム

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Shopify単体では難しい「複数店舗の一元管理」を解決するために、日本国内のEC環境に適したツールをご紹介します。

Shopify在庫同期アプリおすすめ3選(StockSync, Hextom等)

低コストで在庫連携を始めたいなら、Shopifyアプリストアにある「StockSync」や「Hextom: Multi-Store Sync」が有名です。

これらは複数のShopifyストア間で在庫数をリアルタイムに同期させることに特化しており、設定も比較的容易です。

ネクストエンジン連携による受注・在庫の一元管理

日本国内で多くのEC事業者が利用している「ネクストエンジン」は、Shopify複数店舗の管理に非常に適しています。
Shopifyだけでなく、楽天市場やYahoo!ショッピングとも在庫や受注を同期できるため、多チャネル展開を視野に入れているなら第一候補となります。

ロジレス(LOGILESS)やシッピーノを活用した自動出荷体制

ロジレス」は、OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一体となったツールで、複数店舗の受注から出荷指示までをほぼ自動化できます。

また「シッピーノ」も自動出荷の代名詞的存在であり、運営の手間を極限まで減らしたい事業者に支持されています。

複数店舗管理専用のShopifyアプリでバックヤードを最適化

「Multi-Admin」系のアプリを使用すると、1つの管理画面から商品価格の変更や商品登録を複数ストアに同時に反映させることが可能になります。
これにより、メンテナンスの手間を大幅に削減し、運用リソースをマーケティングなどの攻めの施策に回せるようになります。

2店舗目でのマーケティング・ポイント共通化アプリの選び方

顧客をファン化させるための「ポイント付与」を複数店舗で共通化したい場合は、「Omni Hub」などのLINE連携アプリやCRMツールが有効です。
店舗を跨いで顧客体験を統一することで、「このブランドのどこで買ってもお得」というオムニチャネル戦略を具現化できます。

2店舗目展開でよくある失敗・詰まりポイントと回避策

顔を手で覆って何かを考えている女性の画像

実務でよく見かける「こんなはずじゃなかった」という失敗例を知り、事前に対策を講じましょう。

購入済みアプリが共有不可であることによる「隠れコスト」

前述の通り、アプリ費用は店舗数分かかります。
月額50ドルのアプリを5つ使っている場合、2店舗目を開くとそれだけで追加で月額250ドルの固定費増となります。
導入前に「本当にそのアプリは、2店舗目でも必要なのか」を厳選し、TCOの肥大化を防ぎましょう。

在庫同期のタイムラグによる売り越しトラブルの防止

外部ツールを使った在庫同期には、数分〜数十分のタイムラグが発生することがあります。
テレビ放映やSNSでのバズなど、短時間に注文が殺到する場面では、このラグの間に在庫以上の注文が入るリスクがあります。
あらかじめ「安全在庫(少なめに表示する)」を設定しておくなどの工夫が求められます。

税金管理(軽減税率設定等)の設定ミスとコンプライアンス

2店舗目が食品や酒類などを扱う場合、軽減税率の設定が必要です。
1店舗目の設定をそのまま流用すると、税率計算を間違えて消費者に迷惑をかけ、法的な問題に発展する可能性もあります。
各ストアの取り扱い商材に合わせた適切な税設定を必ず再確認してください。

運用リソース不足による2店舗目の更新・メンテナンス放置

「作ったはいいが、忙しくて更新が止まっている」2店舗目は、ブランドイメージを損なうだけでなく、SEO的にも悪影響です。
多店舗展開を始める際は、誰がどの店舗の運用を担当するのかという体制図を明確にしてからスタートしましょう。

ストアごとのブランドコンセプトのブレと集客の共食い(カニバリ)

似たような商品を別のドメインで販売すると、自社サイト同士で検索順位を競い合う「カニバリゼーション(共食い)」が起こります。
各店舗のターゲットやキーワードを明確に分け、ユーザーが迷わずに適切な店舗へ辿り着けるような導線設計を意識してください。

【FAQ】Shopify 2店舗目運営に関するよくある質問

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よくある質問をQ&A形式でまとめました。

Q:2店舗目のロゴやブランド素材は1店舗目から使い回していい?

A:著作権を自社で保有しているものであれば問題ありません。
ただし、サイトのデザイン(テーマ)についてはライセンス規約を確認してください。
また、ブランドイメージを分けるために、ロゴの色味やフォントをあえて変える戦略も有効です。

Q:Plusプランを使わずに10店舗以上運営することは可能?

A:技術的には可能です。
ただし、11店舗分の月額基本料金(アドバンスドプランなら相当な額)が発生します。
コスト面だけでなく、管理の煩雑さを考えると、5店舗を超えたあたりでPlusプランへの集約を強くおすすめします。

Q:日本語と英語で店舗を分ける際の最適な決済設定は?

A:海外向け店舗では、現地の決済手段(PayPalや各国のクレカ、決済代行)を充実させることが重要です。
Shopifyペイメントで多通貨対応も可能ですが、現地通貨での「固定価格表示」をしたい場合は、店舗を分けるメリットが大きくなります。

Q:2店舗目でも同じクレジットカードで支払い(請求)できる?

A:はい、同じクレジットカードを各ストアの支払い方法として登録可能です。
ただし、経理上の処理を明確にするために、事業部門が異なる場合はカードを分けることを検討しても良いでしょう。

Q:成功事例から学ぶ「多店舗展開」を成功させる準備期間は?

A:一般的には、戦略立案から構築、テストまでで2ヶ月〜3ヶ月程度かけるのが理想的です。
既存の資産を流用すれば最短2週間ほどで形にはなりますが、在庫連携のテストや配送ルートの確立には、余裕を持ったスケジュールが必要です。

まとめ:スケーラビリティを意識したShopify複数店舗戦略

Shopifyでの2店舗目開設は、ビジネスを飛躍させる大きなチャンスです。

Shopify 2店舗目は「バックヤードの最適化」が成否を分ける

見た目のデザイン以上に大切なのは、裏側の仕組みです。
在庫同期、受注管理、顧客対応が自動化・効率化されているほど、店舗数が増えても利益率を高く維持できます。

事業規模とストア数に応じたTCO(総保有コスト)の再評価

定期的に「この店舗を維持するのにいくらかかっているか」を見直してください。
アプリの整理やプランの変更によって、年間で数十万円単位のコスト削減ができる場合もあります。

将来的にはShopify Plusへのアップグレードを見据えた拡張設計

今は小規模でも、将来的に店舗を増やす予定があるなら、最初から拡張性の高いアプリや外部システムを選んでおくべきです。
後から変えるのは、大きな手間とコストがかかるからです。

Shopify 2店舗目開設でビジネスを次のステージへ

Shopifyは、成長し続けるEC事業者を支える最強のプラットフォームです。
正しい知識を持って2店舗目の運営に踏み出し、あなたのブランドをさらに大きな世界へと広げていきましょう。

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このブログを書いた人

代表 宮本

Miyamoto designの代表の宮本と申します。ECメーカーでの営業・マーケティング等を5年半経験した後、M&Aコンサルタントを経て独立。
以来、主に地域の中小・小規模事業者さまのサイト制作、運用、更新を担当させていただいております。
完全オリジナルのわかりやすく見やすい、ユーザーに伝えたいことが伝わりやすいホームページ作成が得意です。
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